2025/05/02

2025年04月27日 富山県 五箇山トンネルから高落場山と高清水山周回

 今回は、富山県の「高落場山(たかおちばやま)」から「高清水山(たかしょうずやま)」を周回で登ってきました。 1000m程度の低山ですが、今年は特に雪が多く稜線ではまだ多くの雪が残っていました。 また、ブナ林や縄ヶ池・夫婦滝など見どころも多く、楽しみながら歩くことが出来ました。

高落場山から白山(中央右)と人形山(左)

龍の背中道から縄ヶ池(奥に南砺の散居村)

富山県
五箇山トンネルから
高落場山と高清水山周回
日付 2025年04月27日(日)
天気 晴れ(春霞)
山域 高清水山地
場所 富山県南砺市大鋸屋
距離 13.7km
累積標高 +1149 -1149m
時間 5時間55分
人数 単独
撮影枚数 0677枚 (PENTAX WG-90)
0000枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0000枚 (Panasonic DMC-GM1)
0300枚 (Panasonic DC-TX2)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(雪のため道不鮮明)
展望
(A:良い~E:なし)
B
見どころ ブナ林、石畳、縄ヶ池、夫婦滝
時刻・標高・距離・行程(標高の赤字はGPSから推測)
06:05 507m 0.0km 五箇山トンネル西口 出発
06:25 (00:20) 630m 0.6km 登山道合流
06:30 (00:05) 687m 0.9km
唐木峠
07:30 (01:00)
1122m
2.5km 高落場山 休憩
07:40 (00:10) 1122m 2.5km 高落場山 出発
08:10 (00:30) 1080.6m 3.8km 草沼山
08:40 (00:30) 1050m 5.3km
縄ヶ池分岐
09:10 (00:30) 1145m 6.1km 高清水山(10分散策)
09:45 (00:35) 1050m 7.3km 縄ヶ池分岐
10:10 (00:25) 809m 8.0km 縄ヶ池
10:55 (00:45) 760m 10.5km つくばね山
11:20 (00:25) 610m 11.8km 夫婦滝
11:35 (00:15) 537m 12.7km 高落場山登山口
12:00 (00:25) 507m 13.7km 五箇山トンネル西口 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)

写真リンク:https://photos.app.goo.gl/NXBwRaT9giJzDbpa8

【説明】

 久しぶりに富山県の山へ向かうことにします。 前日に高山市に移動し朝の4時過ぎに出発しました。 朝方は冷え込んで車には霜が降りており、霜取りをしてから出発します。 高速道で清見ICから福光ICへ向かいますが、ETCなので手前の城端サービスエリアで下道へ降りました。 ここからの道が分かりづらいですが、カーナビに従って国道304号線に合流すると五箇山方面へ少し戻ります。
 五箇山トンネルへと登る途中で左に縄ヶ池の標識があるところで林道へ入りますが、入ってすぐのところに通行止めのロープが張られており行けません…。 元々登山口まで入っていけるか不安だったので、別案の五箇山トンネル西口の道から登ることにします。 更に坂道を登っていくと、トンネル手前に広い駐車地があるので、ここに止めていきました。

  1. 五箇山トンネルから高落場山
     出発の準備を整えトンネル脇にある大きな車庫横にある登山口を出発しました。 ここは基本的に冬季に利用されるコースですが、登山道として下草やヤブは切り払われており、この時期であれば歩くのに問題はありませんでした。
     谷間を尾根へ向かって登っていきますが、踏み跡が不鮮明なのでテープなどを見落とさないよう谷沿いを登っていきます。 冬季は右の尾根に取り付いて718mの北を経由し唐木峠へ向かうようですが、踏み跡は673m南の鞍部へ向かって登っていきます。
     植林を抜けると開けた明るい湿地帯となりますが、泥々の道でこれが厄介でした。 泥濘んだ斜面を登っていくと、尾根の鞍部に到着します。
     ここからは尾根を越えて本来の登山道に向かって少し降りていきます。 小川を一つ越えると掘れた道と合流しますが、これが唐木峠を越える古道でした。 石畳が敷かれた道となり、標高は700mにも達していませんが日陰などには雪が残っていました。
     濡れた石などで滑りやすい道を進んでいくと唐木峠に到着します。 ここから直進すると朴峠経由で梨谷へと抜ける道が続きますが、崩壊しているのか今は通行止めとなっています。
     峠から高落場山へは左の植林との境を登っていきます。 暫くは雪のない道が続きますが、次第に残雪の量が増えていきました。 標高850m付近まで登ると左斜面が切れ、南砺の散居村や医王山などが見えてきました。
     ここから上部では雪が繋がり始めます。 キックステップで登っていきますが、それでも滑るので適当な所でチェーンアイゼンを履いていきます。
     標高950m付近からは左斜面が緩斜面となり、芽吹き始めたブナ林などが見られました。 前方にピークが見えてきますが、これは山頂北のピークです。 ピーク手前は右の登山道が露出しており、そこを登ると白山遥拝所があり白山などがよく見えていました。
     ひと登りでピークに到着すると、ここから山頂までは雪の上を歩いてすぐです。 山頂は2mほどの雪に覆われていますが、高落場山の山頂標識の廻りだけは地面が露出していました。

  2. 高落場山から草沼山
     山頂からは西に白山や大笠山などが、南に人形山や金剛堂山それに白木峰などが連なって見えていました。 暫くはこれらの景色を望みながら休憩していきます。
     ここからは予定通り「高清水山」へと縦走します。 先ほどのピークまで戻り北尾根を降りていきました。 ここからはブナ林が続き大木も多いです。 雪の斜面を降りていくと平坦となり、一部の登山道は露出していました。 登山道を歩いていくと、兜ブナに到着します。 名前の通り三本の立派な幹が生えた兜に見えるブナです。
     ここからも立派なブナを眺めながら歩いて行くと、気が付かないまま大滝山を通過します。 1050m付近でつくばね山方面の分岐と分かれ、そのまま登っていくと草沼山手前のピークに到着しました。
     このピークからは北に高清水山が近くに見えていますが、まずは左手の登山道で草沼山へと登ります。 程なくして草沼山に到着しますが、雪に埋もれ三角点は見えません。 その変わり雪の上からは遮るものもなく砺波平野がよく見えていました。
     
  3. 草沼山から高清水山
     ここから高清水山へは先程の分岐に戻りますが、西の林道へショートカットしていきます。 ここから暫くは林道歩きですが、一部雪に覆われた斜面となっておりスリップに注意です。 尾根の切り通しを抜けると広場があらわれ、ここで林道は二手に分岐しています。
     ここを左に向かい暫く進んだ所で1058mピークに向かって登っていきました。 幹の周りに穴があるので、それらを避けながら登っていくと先ほどの林道にショートカットします。
     その先のカーブが下山予定の縄ヶ池への分岐ですが、登山道や印はまったく見当たりません…。 ここで右の尾根に適当に向かうと、雪の融けた登山道があらわれました。 高清水山の南のピークへ向かって登っていきますが登りが続きます。 後方を振り向くと、これまで歩いてきた稜線が一望できます。
     ピークへ到着し尾根沿いを降りていきますが、雪の融けた登山道の一部が完全に崩壊しており、ここは右の雪との僅かな間を降りていきました。 
     ここで右に折れ高清水山への尾根に乗ります。 ここもほとんど登山道が現れており、それを登っていくと山頂に出ました。 しかし、山頂標識に気が付かずそのまま置くへ向かいます。 北側のピーク付近には、登山道に岩場があり眺めがよいです。 また、更に北側に出ると杉尾峠へと稜線が続いていますが植林が多そうです…。

  4. 高清水山から縄ヶ池
     展望を楽しんだ所で下山分岐へ戻りますが、その途中で山頂標識の立つ所に到着しますが、樹木に覆われ展望は少なめです…。 来た道を正確にトレースし、林道カーブの分岐に到着します。 ここから下山尾根を降りていきますが、尾根沿いは邪魔な枝が多く暫くは左斜面を降りていきました。
     20mほど降りると露出した登山道が確認でき一安心です。 その後も登山道を降りていきますが、雪の被ったところに枝が邪魔しており迂回を強いられます。 尾根沿いの道となると雪もなくなります。 尾根が右に折れる所で大木が現れると、これが縄ヶ池千年杉でした。
     ここから前方には滝が落ちているので、ここで右の登山道へ入りすぐに左の尾根に曲がります。 すると細尾根となりますが、この辺りが龍の背中道と呼ばれているところでしょう。 両側切れ落ちた細尾根ですが日当たりもよく雪がないので危険はありません。 尾根からは右下に縄ヶ池が見えており、山中にある池としては大きめです。
     そのまま尾根を進みますが末端手前で右下に降りていきます。 北斜面には雪が残っており、緩んだ雪でグリップが効きません。 尻餅をつかないよう降りていくと、縄ヶ池のほとりに降り立ちます。
     ここからは池を一周するコースがありますが、雪に埋もれて分からないので諦めて左手にある林道へ向かいました。 池の周りにある湿地帯は1m以上の雪に埋もれていますが、中央に小川が流れており当然雪が繋がっていません。 ここは木道の上に残るスノーブリッジを慎重に横断し、林道にたどり着きました。

  5. 縄ヶ池から五箇山トンネル
     暫くは林道も雪に覆われていますが、モニュメントのある駐車場に出ると日当たりも良いので雪が融け始めています。 駐車場からは遮るもののない景色で、砺波平野が一望できました。
     ここからは長い林道歩きとなりますが、途中のつくばね森林公園から「つくばね山」へ寄っていきます。 公園の広い駐車場に到着すると、往路は道も分からないので林道で登って行きますが、ここも途中から雪に覆われ一筋縄では行きません。
     とは言え林道で山頂の北側へ出ると尾根沿いに山頂まで登山道がありました。 標高差はないので山頂へはすぐに到着しますが、展望はありません。 帰路は尾根沿いの登山道を降りていくと、展望所があり袴腰山などがよく見えていました。
     更に降りて行くと途中から雪で倒れたヤブが邪魔していたので、先ほどの林道に出て公園の駐車場まで戻ります。
     また林道歩きとなりますが、夫婦滝手前のつづら折れのカーブでショートカットしていきます。 夫婦滝に到着すると、道路の脇に二条に別れた滝が見られます。
     ここまで来ると高落場山登山口までは10分ほどでした。 元々予定していた登山口からまた石畳の道へ入ると、100mほど登ります。 イワウチワやセリバオウレンなどの花を見ながら登っていくと、往路の分岐に到着します。
     ここからも暫くは登りですが、大したことは無く稜線の乗越に到着しました。 ここで最後の展望を眺めてから降りていきますが、粘土質の泥濘にハマりドロドロになりながら駐車地に無事到着しました。

【写真】

広い駐車場

袴腰山・三方山など

五箇山トンネル

登山口へ

ここから取り付く

明確な踏み跡

植林の中へ

テープと踏み跡を辿る

谷沿いを進む

残雪

湿地帯を進む

稜線へ

尾根を越えて下りに

ショウジョウバカマ

石畳の道と合流

合流地点の様子(左から来た)

ロープあり

歩きやすい道

雪が現れる

唐木峠に到着(左が登山口)

唐木峠の案内板

本格的な登りに

植林との境を進む

掘れた道

所々に雪が残る

医王山

928m手前の急登

雪が繋がり始める

イワウチワ

950m付近で雪の尾根に

左斜面は雰囲気のよい緩斜面に

傾斜が緩む

雪の無い右から廻り込む

山頂手前のピークへ

ここから右の登山道へ

白山遥拝所

白山遥拝所からの展望

白山アップ

手前のピークを越えて山頂へ

山頂間近

高落場山山頂

山頂から砺波平野

金剛堂山(右)と白木峰(中央左)

高落場山から白山(中央右)と人形山(左)

人形山・三ヶ辻山アップ

大笠山(右)と笈ヶ岳(左)

高落場山付近から高清水山(右)を望む

ここから高清水山へ縦走

登山道が出ている

兜ブナ

兜ブナを後ろから

ブナ林の中を進む

眠れるイノシシ?

若きキリン

大滝山を通過

大滝山

登りに

北アルプス方面は霞んで見えず・・・

左につくばね山分岐

登り返す

平坦なピークに

三方尾根

草沼山へ寄り道(直進)

鞍部から登り返しに

草沼山

高清水山が近くに

草沼山から高落場山を見返す

草沼山から砺波平野

林道へショートカット

カーブを曲がる

暫くは林道を歩く

林道は緩斜面

この先で広い車道は終わり

ここから1058mピークへ登る

左の林道へ

林道を進む

右の登山道へ復帰

尾根を直登

手前のピークへ登る

前方に山頂

左の尾根を下る

登山道は崩壊

ここで右に折れる

登山道が現れる

山頂直下の急登

幸い雪は無し

山頂の奥へ

岩の上に

1145mピーク

高清水山から北側を望む

左下に祖山ダム

高清水山

高清水山からは残念な眺め

砺波平野の展望

歩いてきた稜線を望む

下山尾根へ向かう

急斜面を適当に降りて

登山道が出てくる

露出しているところを目指して

枝が邪魔に

縄ヶ池千年杉

ここで右へ折れる

脇に滝

龍の背中道に

イワウチワ群生

両側は切れ落ちて

龍の背中道から縄ヶ池(奥に南砺の散居村)

最後は雪の斜面を降りる

雪が腐り滑る

分岐標識

ここを降りてきた

縄ヶ池

木道に積もる雪

林道へ

雪解けはまだ先か

林道を西に

縄ヶ池遊歩道案内図

縄ヶ池標識

御製碑

駐車場の様子(下はアスファルト)

縄ヶ池駐車場から医王山と眼下に散居村

つくばね山

雪の上を歩く

日当たりは溶けて

日陰は雪が多い

つくばね森林公園

中部北陸自然歩道案内図

管理棟

林道を進む

雪道に

山頂北の展望地

山頂へ

つくばね山(展望なし)

少し降りて

つくばね山からの眺望

つくばね山からの展望

下山

林道に出る

山桜

林道からつくばね山の新緑

医王山

林道から下の林道を望む

雪が無く

ショートカット

ここを降りて

夫婦滝に出る

夫婦滝の説明

夫婦滝

道端にキクザキイチゲとフキノトウ

登山口に到着

若杉集落跡

高落場山登山口

案内図

駐車地へ戻る

セリバオウレン

雪が出る

石畳の道

石畳が残る

尾根乗越からの眺め

無事下山

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