2025/07/27

2025年07月20日 長野県 中央アルプス 木曽前岳

 今回は、久しぶりに中央アルプスの上松Aコースで「木曽前岳」まで登ってきました。 前日には北陸や関東などが梅雨明けとなり、久しぶりに雲一つ無い快晴で展望を眺めながら歩くことが出来ました。

木曽前岳から北アルプス方面

8合目付近から木曽御嶽山・乗鞍岳・麦草岳など

長野県
中央アルプス 木曽前岳
日付 2025年07月20日(日)
天気 快晴
山域 中央アルプス
場所 長野県木曽郡上松町大字小川
距離 15.8km
累積標高 +1892 -1892m
時間 8時間20分
人数 単独
撮影枚数 0000枚 (PENTAX WG-90)
0511枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4)
0178枚 (Panasonic DMC-GM1)
0000枚 (Panasonic DC-TZ99)
登山難度
(A:安易~E:高度)
C(距離長い)
展望
(A:良い~E:なし)
A
見どころ 大ナギ付近のお花畑
時刻・標高・距離・行程(標高の赤字はGPSから推測)
05:101087m 0.0km 上松Aコース登山口 出発
05:30 (00:20) 1180m 1.4km 敬神ノ滝小屋
06:55 (01:25) 1926m 3.9km 金懸小屋
08:35 (01:40) 2592m 6.6km 八合目
09:35 (01:00) 2826m 7.6km 木曽前岳 休憩
10:00 (00:25) 2826m 7.7km 木曽前岳 出発
10:15 (00:15) 2756m 8.0km 玉ノ窪小屋
11:10 (00:55) 2592m 9.3km 八合目(大ナギ経由)
12:20 (01:10) 1926m 12.0km 金懸小屋
13:10 (00:50) 1180m 14.4km 敬神ノ滝小屋
13:30 (00:20) 1087m 15.9km 上松Aコース登山口 到着

Garmin Connect

実績コース(緑色は予定、赤色は実績)

写真リンク:https://photos.app.goo.gl/5hULiuA8dCT8PJnDA

【説明】

 上松Aコースを最後に歩いたのは6年前の2019年のことです。 とは言え、2年前にコガラ登山口から「木曽駒ケ岳」に登っているので久しぶりと言う感じはしません。
 朝3時に出発し、中央自動車道の中津川ICで降りると国道19号線を北上していきました。 トラックなど遅い車もいますが、譲ってくれるので快適です。 5時前には上松手前で右折し集落の中を通り抜け細い道を進んでいきます。
 そしてほぼ予定通り登山口の駐車場に到着すると、車が2台止まっていますが人の気配はすでにありませんでした。

  1. 上松Aコース登山口から金懸小屋
     早速準備を整え出発します。 すぐのところに以前は無かった発電所を過ぎ右へ進むと堰堤下の橋からは快晴の空に向かう木曽前岳方面が見えていました。
     林道を奥へ進み林道出合を経て、出発から20分ほどで敬神ノ滝小屋に到着しました。 ここから右の尾根を越えると祠のある道となります。
     奥へ進むと傾斜が強まり本格的な上りとなりました。 以前来たときより道が整備されており、広く刈られた笹の間を進みます。
     1350mで左に曲がりますが、ここで笹の中から気配がするので見ると、子グマ1匹背を向け逃げようとしていました。 こちらに来る素振りは無いのでそのまま通過しますが、以前も上松Bコース(麦草岳方面)の林道で親子のクマに遭遇しているので、この辺りはクマが多いようです。
     このコースは半合ごとに標識があるので自分の位置が把握しやすいです。 三合半地点からつづら折れに登ると1721m付近で四合目に到達しました。 ここからは右斜面を進むと前方に金懸岩が見えてきて、その下を通り抜けると金懸小屋に到着しました。

  2.  金懸小屋から8合目
     小屋前からは西側の展望が広がり、小秀山方面が望めます。 この小屋の先にある水場ですが、以前の様な水量はありませんでした。 しかし完全に枯れている訳ではなく、僅かに出ているのでタオルを濡らして暑さに備えます。
     金懸小屋を過ぎ標高2000m付近からは植生が変わります。 「胸突き八丁」と呼ばれる急登や「らくだの背」を越えてていくと六合目に到着します。
     更に標高を上げて六合半付近からは「三ノ沢岳」や「恵那山」「南木曽」などが眺めました。 岩が多くなりそれらを避けながら道を進むと、ゴゼンタチバナなどが見られ始めました。
     岩場をよじ登ると「遠見場」に到着し、北西方面に雲一つ無い「木曽御嶽山」が堂々とそびえ立つ姿が見られました。 七合目からは北西の眺めが広がり、シラビソ林の中を進んで行くと七合半からは森林限界が近づき日差しが強くなりました。
     高山の雰囲気が漂い始めるとホソバヒナウスユキソウやイワオトギリなども見られ始め、休憩所として考えていた八合目の広場に到着しました。

  3. 8合目から木曽前岳
     ここまで予定より30分ほど遅いですがまだ8時半過ぎなので許容範囲です。 日陰で休憩がてら暑さ対策を整えてから木曽前岳へと向かいます。 周囲はハイマツとなり、左に木曽御嶽山、乗鞍岳、麦草岳などの山々が、右に宝剣岳など見渡せます。
     程なくして大ナギとの分岐に到着すると、左の尾根沿いの道へ向かいます。 前方には「木曽前岳」が近くに見えてきて、お目当てのヨツバシオガマ、シナノキンバイ、カラマツソウ、ハクサンフウロ、ミヤマトリカブトなどの高山植物が見られます。
     久しぶりの高い山で息苦しくなってきますが、急ぐ必要も無いのでペースを落として登っていきました。 そして麦草岳分岐を過ぎると、左手に北アルプスなどが見えてきて、東に八ヶ岳や南アルプスが、前方に木曽駒ケ岳や宝剣岳、そして右手に三ノ沢岳・に空木岳・南駒ヶ岳など360度のパノラマが広がります。
     手前のピークを通過した所で、登山道から少し離れた岩場の上に座り込み早めの昼食としていきます。 と言うのも、あまり体調が良くないのと、目の前に見える木曽駒ヶ岳などは大勢の登山者で賑わっており、わざわざ行く気にもなれません…。

  4. 木曽前岳から8合目
     軽めの昼食を済ませますが、体調が悪いのは軽い熱中症のようです。 まだ10時ですが目的の花の半数は見られたのと、絶景を見られたので思い残すことはありません。
     下山を開始し玉ノ窪小屋まで降りますが、斜面にはチングルマが綺麗に咲いていました。 玉ノ窪小屋からは大ナギ経由で8合目へ降りていきます。
     左手に三ノ沢岳を見つつトラバースしていきますが、あまり歩く人がいないようで誰とも会いません。 しかし、期待通り多くの花が咲き乱れミヤマアキノキリンソウ、イワツメクサ、オンタデ、ハクサンイチゲ、ハクサンフウロ、ウサギギク、ツマトリソウなどを眺めながらゆっくり歩いていきます。
     スズリ岩は日陰となっており、火照った体を冷やすためここで休憩して行きました。 大ナギのガレ場を通過しますが、ロープがあるので問題ありません。 ここからもミヤマキンポウゲやシナノキンバイが咲き、左手の眺めを楽しみながら下りていきました。
     この辺りの草の勢いが強く、かき分けながら歩いていくと小屋から1時間ほどで木曽前岳との分岐まで戻ってきました。 この辺りから最後に振り返り木曽駒ヶ岳などを見て行くと、8合目からは本格的に下山を開始します。

  5. 8合目から上松Aコース登山口(下山)
     遠くには積乱雲が湧きはじめ、木曽御嶽山はほぼ雲に隠れていました。 速度を上げて降りたいところですが、まだ体調がよく無いのでゆっくり目に降りていきます。
     往路にクマを見かけたところでは周囲を警戒しつつ通過すると、8合目から2時間ほどで敬神ノ滝小屋に無事到着します。
     ここからの林道は日差しも暑いですが、堰堤下の橋は沢からの冷たい風が吹いており、そこからの眺めでは、登った辺りはすでに雲に覆われ始めています。 そして20分ほどで駐車場に戻りますが、まだ多くの車が駐車していました。

【写真】

駐車場

出発

発電所

右へ

麦草岳方面

堰堤下を通る

すでに1000m超え

林道を奥へ

林道出合

敬神ノ滝小屋

祠を通り過ぎる

ここから長い上りに

よく整備されている

笹の間を進む(この辺りでクマを見る)

きのこが落ちて

三合半

つづら折れに登る

四合目

1721m付近

右斜面を進む

金懸岩の下を通る

小屋前から西側の展望

小秀山方面

金懸小屋

水は枯れて僅か…

植生が変わる

胸突き八丁

日差しが届き

5合半

下りに

らくだの背

六合目

三ノ沢岳

六合半付近からの眺め(左に恵那山と南木曽

岩が多く

ゴゼンタチバナ

遠見場

雲のない木曽御嶽山

七合目から北西の眺め

シラビソ林の中を進む

七合半

日差しが強く

そろそろ森林限界

ホソバヒナウスユキソウ

イワオトギリ

南西方面

八合目に到着

ミナマシシウド?

宝剣岳方面

木曽御嶽山・乗鞍岳・麦草岳など

木曽前岳分岐

右下に出発地付近

木曽前岳が近く

ヨツバシオガマ

シナノキンバイ

カラマツソウ

ハクサンフウロ

ミヤマトリカブト

最後の登り

山頂直下

ウサギギク

麦草岳分岐

八ヶ岳・南アルプス方面

木曽駒ケ岳

三ノ沢岳と奥に空木岳・南駒ヶ岳など

木曽駒ヶ岳・中岳・宝剣岳など

木曽御嶽山に雲が湧く

北アルプス方面

乗鞍岳アップ

北アルプスアップ

北アルプス

木曽前岳から乗鞍岳・北アルプス方面

空木岳・南駒ヶ岳など

眼の前に木曽駒ヶ岳

木曽駒ヶ岳には大勢の登山者…

中岳も渋滞?

雲が湧き出す

中津川方面

振り返る

玉ノ窪小屋へ

玉ノ窪小屋付近から三ノ沢岳・空木岳・南駒

チングルマ

チングルマの実

玉ノ窪小屋から木曽駒ヶ岳を仰ぐ

三ノ沢岳を見ながら下山

大ナギへ

ミヤマアキノキリンソウ

イワツメクサ

斜面をトラバース

オンタデ

ハクサンイチゲ

ハクサンフウロ

ウサギギク

ツマトリソウ

日陰で休憩

ガレ場を通過

ミヤマキンポウゲ

ムカゴトラノオ

眺めを見ながら

草の勢いが強く

木曽前岳分岐まで戻る

最後に振り返り見て

下山

遠くに積乱雲

木曽御嶽山は雲に隠れ

無事下山(堰堤からの眺め)

上部は雲に覆われ始めている

駒ヶ岳神社

駐車場に到着

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