今回は、以前も訪れた白山北部の加賀禅定道(加賀新道)を、天池の花園まで歩いてきました。 当日はよい天気となり、青空の元で景色やお花畑を楽しむことが出来ました。
百四丈滝展望台からの眺め
気持ちの良い木道を歩く(お花畑へ)
| 日付 | 2025年07月29日(火) | ||
| 天気 | 快晴のち曇り | ||
| 山域 | 白山 | ||
| 場所 | 石川県白山市尾添 | ||
| 距離 | 17.0km | ||
| 累積標高 | +1652 -1652m | ||
| 時間 | 8時間30分 | ||
| 人数 | 単独 | ||
| 撮影枚数 | 0923枚 (OLYMPUS STYLUS TG-4) 0120枚 (Panasonic DMC-GM1) |
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| 登山難度 (A:安易~E:高度) |
C(距離長い) | ||
| 展望 (A:良い~E:なし) |
A | ||
| 見どころ | 百四丈滝、天池、お花畑 | ||
| 時刻・標高・距離・行程(標高の赤字はGPSから推測) | |||
| 05:40 | 1120m | 0.0km | 檜倉登山口 出発 |
| 06:45 (01:05) | 1549m | 2.7km | しかり場分岐 |
| 07:25 (00:40) | 1660.5m | 3.9km | 口長倉 |
| 08:10 (00:45) | 1732m | 5.4km | 奥長倉避難小屋(10分休憩) |
| 09:05 (00:55) | 1968m | 6.3km | 美女坂ノ頭 |
| 10:10 (01:05) | 2125m | 8.0km | 天池 散策・昼食休憩 |
| 11:15 (01:05) | 2125m | 9.0km | 天池 出発 |
| 12:15 (01:00) | 1732m | 11.6km | 奥長倉避難小屋(8分休憩) |
| 12:55 (00:40) | 1660.5m | 13.1km | 口長倉 |
| 13:20 (00:25) | 1549m | 14.3km | しかり場分岐(5分休憩) |
| 14:10 (00:20) | 1120m | 17.0km | 檜倉登山口 到着 |
Garmin Connect
写真リンク:https://photos.app.goo.gl/5hULiuA8dCT8PJnDA
【説明】
登山口にあたる一里野へは自宅からは3時間は掛かります。 登山もそれなりの時間が掛かる予定なので、少しでも早く到着するため高山市に前泊していきました。
それでも2時間は掛かりそうなので3時に出発し、往路は高速を使用し富山県経由で白山インターチェンジに向かいました。 インターからは国道157号線を南下して40分ほどで、一里野との分岐で直進していきました。
道の駅を通り過ぎると細い道となり、次に広い場所に出たところが一里野温泉スキー場のゲレンデでした。 今回は距離と時間を削るためここで右折し、ゲレンデの中を通り抜ける林道に入っていきました。
建物を通過したところで左折して上へと向かいます。 道は舗装されていますが進むのに従い細い道となっていきます。 暫く進むと直進が通行止めとなりここで大きく左に曲がります。 その先で左上にリフト山頂との道と別れて、両側から草がせり出す道を進んでいきました。
幸い舗装路が続きますが駐車地手前のカーブを曲がると斜面から崩れた土砂で道が覆われています…。 ここは車が何とか通れるよう轍がならされており問題ありませんが、その先にも大きな落石があり、ギリギリ通れるよう左に50cmほど草むらの中に出来た轍を通っていきました。
通り過ぎたところで地道となりますが、すぐに車幅が広がりそこが予定していた駐車地でした。
- 駐車地からしかり場
この日は駐車地に他の車はありませんでした。 明るい駐車場にはアブなどが多く鬱陶しいので、早々に準備を整え出発します。 林道を奥へ進むと左にゲレンデトップへと向かう道(一里野下山ルート)が分岐しており、その先10mほど右手に檜倉登山口がありました。
登山口からの斜面を登るとすぐに尾根に乗ります。 岩の多い尾根を少し進むと岩の上に木々が生える景色が見られますが、ここに「檜倉」の山頂標識がありました。(地図ではもう少し南側が山頂になっています)
ここを越えると登山道が広がり次第に歩きやすい道へと変わっていきます。 本来の山頂である1213.7mピークを越えた辺りから、右手に目的方面にある「美女坂ノ頭」が見えていました。
美しいブナ林の中を進んでいき鞍部で「縁の谷峠」と書かれた標識からは本格的な登りが始まります。 風通しの良い涼しい道をダラダラと登っていくと、出発から1時間ほどで「しかり場」分岐に到着しました。 標識には奥長倉避難小屋まで2.6kmとありますが、ここから先は以前も歩いたコースとなります。 - しかり場から長倉避難小屋
ハライ谷コートからの道は草が刈られており、暫くは歩きやすい道を進んでいきます。 尾根沿いに続く道は植生が変わり左斜面が開けており笈ヶ岳、仙人窟岳、人形山、国見山といった山々が見渡せます。
急な登りが続き、左奥に四塚山、七倉山、大汝峰などが見えてきました。 また、右後方が開けたところもあり、金沢方面の景色も確認できました。 草が刈られたところは途中までで、気が付くと長倉のピークを通過し前方に目指す稜線が見えて来ました。
次のピークに到着すると、口長倉の標識があり右の踏み跡の先に三角点がありました。 三角点からは木々の上に七座山などが眺め、美女坂ノ頭が間近に見えてきました。
奥長倉避難小屋を目指します。 少し下ると掘れた道となり湿って涼しく感じます。 登り返しを黙々と進み二重山稜を越えると、後方に登ってきた稜線の先に中宮温泉などが見えてきました。 草の生い茂る急登をこなし、奥長倉避難小屋に到着すると、ここで少し休憩を挟みます。 - 長倉避難小屋から天地
小屋の中を覗いていきますが誰もおらず静かです。 小屋横のベンチで休憩していきますが、ここもアブなどが多いので早々に出発していきました。 ここから先のピークまでは草の密度が濃くなり、前日の雨や朝露などで下半身はずぶ濡れです。 とは言え、コンプレッションタイツに半ズボンなので問題ありませんが、靴の中にも染み込んで濡れて来ました。
美女坂と呼ばれる急坂が待っていますが、ここで濡れたのが幸い?し気化熱で涼しく登ることが出来ました。 また坂にはギボウシやシモツケソウなどの花が多く、次第に景色も広がり始め辛さは感じません。
ここがこのコースの核心部で、倒木が行く手を阻むなど長い急登をひたすら登ります。 脆い斜面や露で濡れる道に注意しながら進み、小屋から45分ほどで傾斜が緩み「美女坂ノ頭」に到着しました。
美女坂ノ頭まで登ると天池までは緩やかな斜面を進みます。 ニッコウキスゲがポツポツと咲きほこる遮るもののない笹原が広がります。 緩斜面を進んでいくと、展望台への分岐に到着します。 ここで左折し少し下ったところに、木製の展望所があり「百四丈滝」が眼下に見てとれ、ここまで轟音が聞こえてきます。 また向かう天池方面の奥には「七倉山」なども見えており、何度来てもよい景色です。
暫く眺めを堪能してから分岐へ戻り天池へと向かいます。 ここからは湿地帯となり木道が現れ左右に池塘も見られます。 コメツツジやカライトソウそれにイワイチョウなどが咲く気持ちの良い道を歩いていきますが、気温が上がり白山方面から雲が湧き始めました。
池塘帯を抜け稜線の左斜面を進む道となると、お花畑が近づきチングルマの実が風に揺れていました。 周囲はハクサンコザクラやミヤマキンバイ、ハクサンフウロ、クロユリ、ハクサンチドリ、ハクサンイチゲなど色とりどりの可憐な高山植物たちが咲き乱れています。 その中をゆっくりと進んでいくと、天池に到着しました。 - 天地周辺散策と駐車地(下山)まで
天池からはかえるなどの鳴き声が聞こえてきますが、水面には青空も映り込み幻想的な景色です。 また、僅かに百四丈滝も望むことができます。
ここで休憩でも良かったのですが、日差しを遮るものもなく暑いのでもう少し先の雪渓まで進むことにしました。。
平坦な道を進んでいきますが、池の前後のお花畑が一番でハクサンコザクラやハクサンイチゲを眺めながら雪渓へと下りていきました。
雪渓まで下りた所で岩の上に座り込み昼食休憩していきます。 幸い?上空に積乱雲が湧き始め、湧き上がる雲で日差しを和らげてくれます。 また休憩中に濡れた靴や靴下を岩の上に置き乾かしていきました。
昼食休憩後も少し先のお花畑を眺めながら予定通り1時間ほどゆっくりと滞在していきました。 上空の雲は天気の変化を知らせており、お花畑を抜けて帰路につきます。
雲に覆われる前に展望台へ寄り再度百四丈滝を眺めていきます。 そこからは一気に来た道を戻り、下山を急ぎました。 標高を落としていくと西から湧き出した雲に覆われはじめ、山小屋に到着した頃には日差しがなくなります。
小屋横で休憩を取り出発した頃には、周囲は雲に覆われ展望は無くなります。 涼しくなった稜線を足早に下山し、天池から2時間ほどで「しかり場分岐」に到着しました。
檜倉へと向かい来た道をもどりますが、上下動が続くので楽は出来ません。 とは言え、急登などはないのでペースを落として木陰の涼しい道を下ります。 そして檜倉を通り過ぎると、無事に林道出合に到着し駐車地まで戻ってきました。
【写真】
林道を奥へ
駐車地
右奥が駐車地と一里野への道、左に登山口
尾根に乗る
檜倉
岩の上に木々
歩きやすい道に
1213.7mピーク
右手に目指す美女坂ノ頭
ブナ林を進む
縁の谷峠
ここから長い上りに
ブナが多い
しかり場分岐に到着(右へ)
小屋まで2.6km
草が刈られている
左斜面を登る
左から笈ヶ岳・仙人窟岳・人形山・国見山・
綺麗に刈られて歩きやすく
山頂方面(清浄ヶ原)が見えてくる
大笠山方面
急登に
右から四塚山・七倉山・大汝峰など
金沢方面
前方に目指す稜線が見えてくる
口長倉
三角点
口長倉からの眺め
美女坂ノ頭アップ
湿っていて涼しく
あと700m(1653m付近)
眺めを見ながら進む
黙々と登る
左が開ける
二重山稜
シモツケソウ
登りに
西にショウガ山
また急登に
下に中宮温泉
ヨツバヒヨドリ
奥に北アルプス
奥長倉避難小屋に到着(休憩)
尾根を見返す
奥長倉の登り
坂道に進む
美女坂
ギボウシ
谷間に残雪
ここから核心部
倒木1
草の勢いが強く
先は長い
奥に口長倉
脆い斜面
露で濡れる
アザミ
コウゾリナ?
上部が近づく
傾斜が緩む
美女坂ノ頭
ここからは緩斜面に
ニッコウキスゲ
倒木2
笹原を進む
展望台へ寄る
少し下へ
展望台に到着
百四丈滝
七倉山方面
百四丈滝を見下ろす
四塚山アップ
展望台からの眺め
ここからは木道歩き
コメツツジ?
カライトソウ
気持ちの良い木道を進む
ニッコウキスゲがポツポツと
雲が湧いて
池塘帯
丘へ登る
イワイチョウ
雲が湧き出す
チングルマ(実)
ここから斜面を進む(お花畑に)
チングルマ1
ハクサンコザクラ1
イワカガミ
ミヤマキンバイ1
チングルマ2
ハクサンコザクラ群生
クロユリ1
ミヤマカラマツ
コオニユリ
天池室
ハクサンフウロ
天池室のニッコウキスゲ
ハクサンチドリ
ハクサンイチゲ1
天池
天池から滝を望む
もう少し先へ
アオノツガザクラ
ガスが稜線を越えて…
下の雪渓まで降りる
キオン?
マルバダケブキ
ヤマハハコ
雪渓に到着
ハクサンコザクラ2
雪渓で休憩
雪渓からの眺め1
上空に積乱雲
チングルマ2
お花畑は続く
Google
こちら(北側)は天気いいが戻る
天池へ戻る
天池を通過し
クロユリ2
お花畑を抜けて
ミヤマリンドウ
ニガナ
周囲が雲に囲まれ
百四丈滝アップ
帰路に百四丈滝
ゴゼンタチバナ
ここから標高を落とす
西に雲が湧く
山小屋の赤い屋根が見えて
下に丸石谷
雲に覆われる
しかり場分岐まで戻る
木実谷頭
木陰が涼しく
檜倉を通り
林道出合(下山)

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